皆さんこんにちは。
IoT mobile代表の原田です。
今回は、もうすっかり生活の中に溶け込んでいるBluetoothについてお話ししましょう。
Bluetoothと聞いて、まず思い浮かぶのは携帯電話ではないでしょうか?
ワイヤレスイヤホンで大活躍しているBluetoothですが、実は1999年にバージョン1.0から始まったってご存知でしたか?
実は20年以上も前からBluetoothってあるんです。
最初にBluetooth1.0が誕生した1999年。その後、幾度もバージョンアップを繰り返し、2009年にBluetooth4.0になり電力消費を極力抑えた規格が誕生したんです。
この頃から、
「BluetoothってIoTで使えるんじゃね?」
って感じで様々なIoT機器に組み込まれるようになりました。
そして2016年Bluetooth5.0が発表されたんです。
全バージョン4.2と比べ大きく進化したのは
「データ数新速度が2倍の2Mbpsと高速化」
バージョン4.0から低消費電力を高めIoTに適した通信へと変貌を遂げましたが、5.0ではこの通信速度が2倍の2Mbpsになりました。
「通信距離が4倍に広がった」
壁などがない、見通しのいい環境であれば、これまでは最大100m程度でしたが5.0になったことで400m以上の通信距離を可能にしました。
これは、データ補正の技術を改良したことで、弱い電波でもエラーを補正して情報を正しく取り出すことで実現しました。
「通信容量が8倍に増えた」
ビーコンや電子タグなどに使われている、一方向・不特定多数に発信できる情報の大きさのことを表すブロードキャスト通信。この容量が増えたことで、今までより多くの情報を発信できるようになったわけです。
そんな数々の性能を向上させたBluetooth5.0ですが、5.0から追加された新機能が
「メッシュネットワーク」
です。
これは複数のBluetoothの対応機器同士が網の目のようにつながるネットワークのこと。
わかりやすく言うと、10階建てのビルの照明にこの5.0を組み込んでおくと、1階で
「照明を消す」
と指示を出すとBluetooth同士が命令の伝達をバケツリレーのように伝達し電気が消せちゃうんです。
すごく便利ですよね。
ではここかからが本題。
ここまで高機能に育った5.0ですが2019年に発表されたBluetooth5.1ではどんな機能が追加されたのか紐解いていきましょう。
5.1最大の特徴は
「方向検知」
です。
従来のBluetoothでも位置情報サービスはありましたが、信号の強度だけで距離を検知していましたが5.1の持つ「方向検知」機能が加わったことで使い方が広がり精度も向上します。
私たちの生活で考えると、鍵や財布など大事なものにBluetoothタグをつけておけば、紛失したときに探しやすくなるでしょうね。
よく物をなくす人には実に助かる通信です。
とはいえ、通信ばかりが先走ってしまってもその通信を受信できるデバイスがなければ意味がありません。
2020年1月現在。まだまだ5.1の普及は見えていませんが今のうちから
「どんな需要が生まれるか?」
「どんな課題が克服できるか」
を想像しておくことが大事ですね。
もちろん弊社が提供するデバイスにも今後は5.1を標準装備する予定です。
乞うご期待。