IoT導入成功は○○ Data : 2021.02.01
皆さんこんにちは。
IoT mobile代表の原田です。
今回のお話は、私がよく講演を行う際に一番熱く語る部分のお話です。
IoT導入に関して非常に大切な部分になるので是非一読いただけると幸いです。
さて、早速ですが
「IoT導入成功は○○」
この○○の中は何だと思いますか?
答えは、
「現場の声に耳を傾ける」
と言うことなんです。
何だそんな事か。。。
と聞こえてきそうですがもう少しお付き合いください。
実際に、2018年、2019年合わせて300社以上の企業のIoT導入に関する課題に弊社は向き合ってきましたが、この
「現場の声に耳を傾ける」
事の重要性に気づいていた企業は3割程度なんです。
では7割の企業は何に意識が向いていたのか。
「社長がIoTを導入しろと言われたので」
「社内にIoT促進事業部が立ち上がったので」
「会議で今期何かしらのIoT導入が決まったので」
といった様な理由でのご相談が非常に多いんです。
まずこの様な考えでIoT導入を検討しても失敗します。
何故なら、全て現場の課題を解決しないからです。
IoTはツールです。
IoT導入に大事な事は
「このIoTを導入する事で何が解決されるか?」
と言う事です。
社長が喜ぶIoTでも、社内会議で突っ込まれないIoTでもありません。
安ければいいってものでもありませんし、高ければいいってものでもありません。
日々の日常業務の中で現場が抱える課題を解決できるIoTこそ優れたIoTだと私たちは考えます。
ですので、弊社が最初に提供するIoTは高機能で多機能なものは作りません。
何故か?
高機能で多機能なシステムになればなるほど、現場に渡した際に
「何これ?全く使い方わかんないんだけど」
「こんな分厚い説明書渡されても解らないよ」
といった形で現場からの不満が出てしまうんです。
実際、弊社が考える日本で一番優れているシステムは
「銀行や郵便局のATM」
だと考えています。
若い方から、高齢の方までが直感的に使う事ができるシステムこそ「優れたシステム」だと考えているんです。
ですので、導入初期に多機能なシステムを構築するより現場に耳を傾け、
「ここだけでも何とかなればいいな」
「この作業が毎日大変なんだよな」
といった1つ1つ上げられる現場の声に耳を傾ける事で、現場が喜ぶ最良のシステムが完成すると考えています。
「せっかく作るからあれも、これも、念のためこれも」
ではなく、現場に耳を傾け
「せめてここだけでも」
「まずはこれだけでも」
の課題が解決できるシステム導入を心がけてください。
そして、導入後そのシステムが現場に馴染んだら
「次は」
の展開を行うわけです。
アイフォンも新機種が出る度に全く機能が変更されるなんて事はありませんよね。
数機能追加されている程度だと思います。
この数機能づつ追加、改良されていく事で利用する人たちはストレスを感じる事なくそのシステムを使い続けてくれると考えています。
「現場に耳を傾け、徐々に機能を育てていく」
これこそ、現場が喜ぶ最高のIoTだと私たちは考えています。